中村が中村選手の魅力を語ります。

今年の日本シリーズは圧倒的な強さでソフトバンクが優勝。その立役者と言っていいのが中村晃選手だと思います。

 

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中村博和のブログ

 

シーズン後半やプレーオフ・日本シリーズで2番に座り、1番周東選手とのコンビでチームの得点力を上げました。

 

打撃における中村選手の最大の特徴は、さまざまな状況に合わせることの出来る「対応力の高さ」にあると思います。

バットコントロールに優れ、ミート力が高い。スイングスピードが速いので追い込まれてもボールをギリギリまで見ることが出来る。またカットしてファールする技術も備えている。選球眼が良いため三振が少ない。

 

この特徴を表しているデータとして中村選手のコンタクト率の高さというデータがあります。(コンタクト率とは?=スイングに対してボールがバットに当たった割合のこと)2016年の記録ではコンタクト率93.5%でパリーグ1位。すなわちスイングした際は、ほぼほぼバットにボールを当てていたことになります。現代野球における攻撃的2番バッターに相応しいデータ。

これが中村晃選手の最大の特徴であり、素晴らしさだと思います。

 

 

 

今季の試合でも中村選手の「対応力の高さ」を垣間見れました。

 

足の速い1番周東選手が塁に出て、ノーアウトランナー1塁で打席には2番中村選手。周東選手は盗塁成功の確率が高い選手。盗塁成功でランナー2塁のケースになれば、中村選手のヒットで1点。もし追い込まれた状況になっても、引っ張って進塁打を打つ技術もあります。

 

そうすると1アウトランナー3塁。その後のクリーンナップで犠牲フライやシングルヒットでも1点。もし周東選手が盗塁で2塁に進めなくても、中村選手の打撃技術でエンドランでチャンスが広げることも出来る。また、イニングが進んで1アウト2アウトの状況で周東選手が出塁。そうなったら中村選手には1発があります。

 

その1発が期待できるシチュエーションが訪れたのは日本シリーズ第3戦の3回裏。2アウトランナー2塁。この状況では中村選手が塁に出ない限り、チャンスは広がらない状況でしたが、好投していたサンチェス投手の甘い球を見逃さずフルスイング。打球はライトスタンドへのホームラン。

 

打撃の巧さプラス高校通算60本塁打を放った中村選手の長打力が光ったシーンでした。

 

中村選手が2番に座ることにより、送りバントの選択肢だけではなく、アウトカウントを増やさずチャンスを広げることも出来る。決して強引に長打を狙わないけど、状況に応じて一発もある。

従来のクリーンナップに繋ぐ「2番」の役割も果たすことも出来、現代野球に求められている「4番」バッター的な長打も兼ね備えている。 このホームランを見た時に改めて「2番バッター中村晃」は最強2番バッターだと確信。ソフトバンクの強さはここにあると思います。もちろん、周東選手、柳田選手の凄さもあってのことですが。

 

中村は全国で7番目に多い苗字らしいですが、中村は2番がよく似合うと思います。