今月は、野球用品を取り扱う「野球工房 北野屋」さんにおじゃましました！！
北野屋は、硬式・軟式グラブやバットなどの様々な野球用品を販売する野球専門店です。用品の販売はもちろん、グラブ修理や、買ったばかりのグラブを使いやすくするために「型付け」もしてくれます。そこで私は、自分のオーダーグラブを使いやすく型付けをする体験をさせていただきました！
テキスト : NGT48 真下華穂 →プロフィール
グラブを柔らかくする方法として、北野屋さんでは主に「スチーマー」と「湯もみ」という方法をおこないます。佐藤向店長はグラブフィッターの資格もあり、その人の希望に沿ったグラブ型付けの「匠仕上げ」もしてくれます。
早速、自分のグラブの型付け開始。私のグラブはカラフルで、ピンクと白の色がなるべく薄くならないで欲しいという想いがあったので「スチーマー」で型付けをすることになりました。佐藤店長が「スチーマーは、肉まんの蒸し器と同じような感覚です」と分かりやすく説明をしてくれました。最初にまだ硬い状態のグラブを手作業で少しだけ型をつけます。そして、袋に入れてスチーマーへ。時間や温度は、季節や状態によって違うこともあり長年の勘も必要とのことでした。
グラブをスチーマーから出してからは「時間が勝負」！温かいうちにボールを掴みやすい型を付けます。扉を開けた瞬間に蒸気が外に出てしまうため、1秒も譲れません。すぐに自分の手で型を付けます。ある程度型が付いてきたら、型付け専用のハンマーを使って捕球しやすいポケットを作ります。
私も体験をさせてもらったのですが、グラブを柔らかくするためには、思った以上に握力が必要でした。自分のグラブが柔らかくなっていくことへの達成感と同時に、体力も必要でとても大変な作業だとも感じました。この作業を毎日おこなっているスタッフの皆さん。野球をしている人への大きな愛を感じました。
「他のスポーツと比べて、野球はグラブやバットのグリップなど直すものが多いんです。種類も多いので専門的な知識も必要。だから、こういった野球に特化した専門店はこれからも必要だと感じています」と佐藤店長。常に情報収集をしながら、時代の流れも察知し、商品発注をする。そんな見えない部分のご苦労も「お客様を喜ばせたい」という想いからだと感じました。
壁一面に並べられたグラブを見ながら、陳列の説明もしていただきました。よく見ると、「投手用」「内野用」「外野用」と大きく３つのブロックに分けられていました。「ブランドごとの陳列もカッコよくていいけど、様々な世代のお客さんがこのお店に来てくれるので、ひと目で分かりやすい方がグラブを選びやすいんですよね」と教えてくれました。お客様目線を大切にされているからこそ。そして、グラブにどんな特徴があるのかがわかりやすいように、商品POPも細かく書かれていて、全て店長さんの手作業によるものだと知りました。
グラブコーナーの後ろに、バッティングをする時に着ける手袋がたくさん陳列されていました。カラフルでかわいいものがたくさんあって「これを着けて打席に立ったら打てそう！！」と私はテンションが上がっていたのですが「例えば高校野球だと、白か黒の手袋じゃないとダメというルールがあるんです。」と佐藤店長。所属するリーグ(団体)によって試合で使えるもの、使えないものがあることや、グラブ・バット・スパイク他用具・ウエア類までにもそういった細かいルールがあることを教えてくださりました。
野球の長い歴史の中で、たくさんの人がそれぞれ熱い想いを持って関わっている。そのうえで、昔ながらのルールが多くあるのかもしれません。最近では、女の子で野球をする子も増えてきて、時代も大きく変わってきています。そんな今だからこそ、持っているだけでモチベーションが上がる道具が試合で使えたりする未来が来たらいいなと思いました！
そして、赤、青、ピンクなど、野球をする全ての人たちが、自分のお気に入りの道具に身を包んでプレーする姿を見る日が楽しみです🌈
今回、野球道具について様々なことを教えていただき、勉強になることも沢山ありました。初めて自分でグラブの型付けをすることで、道具への愛着もわきました。
これからも大好きな野球に、私らしく関わっていきたいと思います。
〈協力〉
