私は、28歳で学童野球のコーチになり、32歳でBBガールズ普及委員会を仲間と共に立ち上げました。「新潟県内で女子野球普及の活動をする」と決めた瞬間でもあります。今からもう14年も前の事、なんだか懐かしいです。
BBガールズ普及委員会は、当時親交のあった近隣の学童野球の監督・コーチ陣で集まって意見交換したところから始まります。当時、自分の中での女子野球に対する「想い」を話すことすら緊張し、とても勇気がいりました。何をするにも全てが初めてで、まだ人生経験の少ない私にとっては、夢に向かいつつも葛藤もありました。
発足当時のスタッフはみんな私より年上でした。しかし、私が代表に決定。正直自信もなく、本当に「嫌だ」とごねる私。それでもみんなは「出来る! 大丈夫!」「必ず支えるから」と私の夢を後押し、気付けば体制が決定していました。
とは言え、あの頃の私は前に出るのが下手くそで、当時はSNSもしておらず、人を束ねた経験も少なく。みんなどんな思いで私に託してくれていたのだろう…と、今になりふと思う事があります(笑)。
BBガールズ普及委員会として動き始めた私たち。仲間は約束通り、私を支え続けてくれました。私が普及委員会として「やろう」と決めたことに対して「辞めたほうがいい」とは言われたことはほとんどなく、むしろ「失敗を恐れずどんどんやろう!」と一緒に前に進んでくれました。そっと「こうするといいかもね」と上手くアドバイスもくれたり、この絶妙なバランスのおかげで、失敗を怖がらず挑戦する勇気を当時持てたような気がします。
そして最近、22歳の息子が「新潟女子野球チャンネル」というYouTubeを始め、新潟県内の女子野球普及活動を「動画」という新しい視点で発信を始めてくれました。これは今まで私たちではやれなかった分野でもあり、本当にありがたい一歩です。
そんな彼につい「失敗してほしくない」という想いから口を挟みそうになる自分がいて、ちょっと反省。そうじゃないんですよね。どんなことでも挑戦して自分経験をした方がいい。失敗も成功も含めて、全て経験になりそれが自信にもなる。
私が「挑戦をさせてもらえた」という経験を、これから周りに伝えていきたい。今度は「挑戦していいんだよ」という側にまわりたい。そんなことを今感じています。