女子プロ野球を今季限りで退団する36選手達の引退試合が、11月8日、京都・わかさスタジアムにておこなわれました。柏崎出身の松谷比菜乃投手、開志学園高校出身の山口千沙季投手の2名も、今季退団するメンバーに含まれており、ファンの前での最後のユニフォーム姿となりました。
新潟県出身、新潟県の高校出身の両選手の引退のコメントをお伝えします。
【松谷比菜乃】
背番号 17
出身地 新潟
球歴 花咲徳栄高校(女子硬式野球部)
【引退のコメント】
11月8日をもちまして、女子プロ野球選手を退団することになりました。
4年間という短い時間でしたが、たくさんのことを学び経験することができました。
小学生の頃からの夢であった「プロ野球選手」という夢を叶えることができ、憧れの選手と同じ舞台で同じユニフォームを着てプレーすることができた事、また昨年には最多勝と新人賞の2タイトルを受賞することができ、最高の思い出となりました。
今シーズンは思うようなプレーができず正直辛かったですが、いつも近くで支えてくれる家族を始め、たくさんの方の声援があったからこそシーズンをやり抜くことができました。
次は私が女子プロ野球選手を目指す女の子たちの為にたくさん勉強して、いつかは教え子たちがプロという舞台でプレーしている姿が見れるよう女子野球・女子プロ野球の普及、発展に貢献できるよう頑張っていきます。
4年間たくさんのご声援本当にありがとうございました。
【山口千沙季】
背番号 20
出身地 埼玉
球歴 開志学園高校(女子硬式野球部)
【引退のコメント】
プロ2年間という短い時間でしたが、この2年間で私は野球への考え方が大きく変わりました。
練習では、1つの課題に対してどの練習をしたら良くなるのか、また、良くなった理由はなんなのだろうか。今まで求める事のなかったことまでを求めるようになりました。
また試合では、お金を払ってきてくださるファンの皆様に対し、できるだけ良い気持ちで帰ってもらうようにプレーはもちろんですが、会話であったり笑顔であったり、そのような部分も意識してました。
自然に笑顔になれるような雰囲気を作ってくれるファンの方や、試合で沢山応援してくれるファンの方の存在の大きさは、私の心の支えとなっていました。
シーズン通して、ランナーを背負った場面での登板が多かったですが、プレッシャーをいかに楽しむか!自信に繋がったことも沢山あります。
やった練習は嘘つかない。そう感じたシーズンでした!
この2年間は私にとって、野球への気持ちも変えることができた2年間でした。
女子野球というものが、この世界で当たり前のスポーツになるように今後も発展できるように自ら変えていけるように頑張ります!