全日本軟式野球連盟の宗像専務理事が1月5日、指導者向けイベントで講演をし、その中で「小学生が軟式野球でプレーする際、学童選手の1日の投球数を70球までとする投球制限を今年から導入する」意向を明らかにした。
昨年、新潟県の「NIIGATA野球サミット」において新潟県高野連が、春季県大会で初の試みとして球数制限を設ける事を発表したばかり。これは、投げ過ぎによる故障を防ぐ取り組み、選手を守る取り組みでもあります。
新潟県には、新潟県野球協議会があり、その中には各野球団体が肩を並べるだけでなく「野球障害ケア新潟ネットワーク」とし、医療チームも合流していることから、野球を通じての選手達の故障、予防という観点には何年も真剣に向き合ってきた経緯もあります。
今回の宗像専務理事の説明は、ダブルヘッダーで1日2試合に登板することは制限されず、球数の合計70球以内というルールとなる。
1.練習も含め全力投球は1日70球、1週間では300球以内
2.1日の連取は3時間以内
3.1年間での試合数は100試合以内
上記のようなガイドラインも作成され、2月の全国評議員会で正式決定されます。
学童野球の現場からも賛否が聞こえるのが実情ですが、野球界が動き出そうとしているのは確かです。新潟から発信となった昨年末の「新潟県高野連の球数制限」を皮切りに、もう一度野球関係者、指導者が、現状について向き合い、意見を交わすタイミングが来ているとえるといえます。